第三級警戒態勢の現在の台湾では全ての施設や店舗、公共交通機関に入場・利用する際に記名が必要となっています。
この感染者との接触を追跡のための記録作業を「實聯制」などと呼ばれています。
ただ、利用者が多い施設や公共交通機関などでは氏名や連絡先記入など一々やってられないので、QRコードを読み取って簡訊(SMS)で送信するという仕組みが「簡訊實聯制」で、疾病管制署のLINEアカウントに送信でもOKのようです。
発案者は唐風(オードリー・タン)氏とのこと。
後述のFBの埋め込み投稿にあるQRコードを読み込んでみれば解りますが、送信先番号(smsto)と地点番号が埋め込まれています。
FAQを見る限りだと、各商店は統一編號(納税番号的なもの)、個人商店等では代表者の身分証番号とSMS認証で簡単に登録できるようです。
URLを見るとemask(マスクの販売統制)のシステムの流用のようにも見えます。
簡訊實聯制 QR Code登記作業
https://emask.taiwan.gov.tw/real/
こうして見ると、台湾の政府機関は個人を特定できる情報を収集できるシステムを持っているということになるのでしょうか。
手元にある使えそうなもの使って突貫で組んで、緊急事態に対応しつつ、徐々に改善していくのが最近の台湾の流行りのやり方のようです(優秀な緊急時対応に頼りがちで、起こり始めてから何とかしている感も否めませんが…)
https://www.facebook.com/tsaiingwen/posts/10157481277706065
https://www.facebook.com/ey.gov.tw/posts/4480266808667830
ちなみにこれらの「實聯制」、簡訊以外にも様々な電子的記録に対応しているようで、記名式の電子票證(悠遊卡等の交通ICカード)の乗降記録、バーコード決済や会員証アプリの決済情報やチェックイン機能などでも対応しているようです。
なお、これらの記録保持期間は28日間とのこと。
https://www.facebook.com/metro.taipei/posts/4516898241658210
https://www.facebook.com/711open/posts/10157909322777190
https://www.facebook.com/pxmartchannel/posts/5625173907553209
https://www.facebook.com/breezecenter2001/posts/10157839173081021
以下、實聯制の様子
https://www.facebook.com/TaiwanRailwayAdministration/posts/2968516696763869
https://www.facebook.com/railway.gov.tw/posts/4080242425347550
https://www.facebook.com/tbkcdream/posts/1667971706734953
https://www.facebook.com/ubus.tw/posts/3926526560788476
https://www.facebook.com/ShowBa/posts/4252137301514668
https://www.facebook.com/TIAfans/posts/4041791192535697
https://www.facebook.com/taichungtraffic/posts/2823167387946514
https://www.facebook.com/GRAND.60/posts/3892176277571932
https://www.facebook.com/qsquaretw/posts/4623989620951553
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